世界経済の危機(2007/08/21)
サブプライムローン問題
現在、「サブプライムローン問題」を発端とする世界経済の危機の中にあります。
株式市場の急落、円の高騰などの現象が発生し、その原因は「サブプライムローン問題」である
と認識されているいるようです。しかし、「サブプライムローン問題」は「発端」であり「原因」では
ありません。今後、世界経済に混乱がある可能性があります。
アメリカでは不動産価格が上昇し続けてきました。その中で「不動産の値上がり」分を借金できる
仕組みがあります。さらに、将来の値上がりを見込んでの消費活動が行われてきました。住宅価格の
下落や停滞によって、借金の返済が困難になった人が多くいるはずです。
彼らの消費活動が低減することにより、アメリカ経済は縮小します。借金(住宅ローン)の返済が
困難ならば、立ち退きを迫られ、売却される不動産が増えます。それは、住宅価格の更なる下落を生みます。
8月9日
欧米での住宅ローンは小口に分割されて、証券として世界中に売られています。住宅ローンが
返済不能となる率が大きくなったので、その結果「小口に分割された証券」の危険が認識されました。
今回は「サブプライムローン(=低所得者向け)」でしたが、住宅価格の下落は「優良なローン契約」
でも「担保割れ」を発生させます。その結果は、「ローンを小口に分割した証券」の売却難と、
現在発行済みの証券の値下がりです。
影響は「一般の証券価格の下落」まで及びます。8月9日のヨーロッパにて、金融同士でその都度資金の
融通をする市場において、取引が停止する事態となりました。これは「金融機能の停止」です。各国の中央
銀行が資金を出し、この状態は解消していますが、基本的にはその状態は継続しています。
日本経済の懸念
「国家財政の抱える負債」「アメリカの国民の負債」の問題が今後表面化します。現在は追加の借金が
出来ている状態なので問題は表面化しませんが、借金するのが困難になっていくでしょう。そのときには、
返済の見込みの無い相手にお金を貸していることを、貸し手が認識します。
返済できないお金は、貸した側は損失となります。資産が不良債権となり、消えてしまいます。また、
土地や株は現在その価格で買う人がいるという理由でついた値札です。買う人がいなければ、投売りする
しかない代物です。
日本は不況でデフレの期間を過ごしてきましたが、海外では「バブル」の様相が存在します。実態の経済の
増え方より、「資産」の増え方が大きすぎることです。資産は単なる数字です。その額を誰かに貸しているとか、
その額で(今なら)売れるものを持っているに過ぎません。
貸したお金は返せる見込みの在るものなのか、その額で(明日も)売れるのかによって、まったく異なる
状況に変化します。「サブプライムローン」の問題は一瞬にして、その姿を現しました。そして、水面下には
もっと大きな事象が隠れています。
補足
ビジネス知識源のメールマガジン(有料版・無料版)を
面白く読んでいます。「サブプライムローン」に関しても以前より書いておられました。多くの情報を多方面から
得ることが大切と思っていますが、このメールマガジンから得たことは多いように思います。
今回の問題の発生後にもコメントされています。(以下は無料版の記事)
緊急特集:サブプライム・ローン問題から露呈した8.09信用危機(1)
緊急特集:サブプライム・ローン問題から露呈した8.09信用危機(2)
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